もしもあなたが癌宣告されたら・・・

がん宣告は「終わり」ではなく「はじまり」なんです

 

がん患者さんであるにしろ、健常者であるにしろ、誤解している人があまりにも多いので、はじめに確認しておかなければなりませんが、「がん」は「治る病気」です。

確かにかつては「不治の病」と認定されましたし、少し前までは、がんが治る条件として「早期発見」が絶対でしたが、しかし近年は、末期とは言わないまでも、決して早期とも言えないレベルのがんでさえ、完治することができるようになってきているのです。

もちろんそれを理解できていたとしても、やはり「がん」という現実を突然つきつけられてしまうとすると、正直言って、これは相当のショックということになるでしょう。

やはり、がん宣告の直後というと、どうしても「死」という直観が全身を支配してしまうことになりますので、最大のポイントは、「がんは治る」という「事実」をどれだけ冷静に見つめることができるかというところになるでしょう。

しかし、宣告から少し時間が経って、冷静にその「事実」を見つめることができたのであれば、その瞬間がんと向き合う時間がはじまるのです。

現代のがん宣告は「終わり」ではありません。

それはむしろ「はじまり」なのです。

 

がんに関する正しい情報が必要

 

「がん」というと、それだけで絶望的な気分になってしまいますが、しかし今の医学では、単に「がん」というだけではおそるに足らないケースも珍しくないのです。

しかしそうは言っても、正しい情報を参照し、自分の症状がその情報のどの部分に合致しているのかということを冷静に分析する必要があることは言うまでもありません。

単に「がん」というと、やはりその先入観から真っ先に「死」をイメージしてしまう人は少なくありません。

それは確かに、中にはすぐにでも生死にかかわる深刻な状況のがんもあることはありますが、しかしたとえそういう状況であっても、1秒後に急激に悪化するようなことはありません。

たとえ生死にかかわる状況であったとしても、1分1秒を争うものではないのが「がん」という病気の特徴なのです。

つまり、それだけ「情報をそろえ、考える猶予がある」のです。

時間的なシビアさで言えば、脳疾患や心疾患のほうがよほど恐ろしい病気であるといえます。
ただ、がんに関する情報も、正直言ってあまりにもその数が多すぎてしまうという印象は否めません。

そのあたりは主治医と相談して、情報収集の指針について相談することも必要になる場合があります。

今、現時点ではどんな情報が必要なのかを知る必要があるのです。
また、個人でできることもあります。

それは、「インターネットの活用」です。

ただし、このとき注意しなければならないのは、ネット上の情報に関しては、これを閲覧する人、採用する人が自己責任で処理しなければならないという部分です。

医療機関が発信する情報など、できるだけ正確な情報を入手するようにすべきです。
ほかにも、たとえば「がん相談支援センター」を利用するという考え方も有効になります。

がんをはじめとする病気に詳しい人であれば、自分で情報を探して精査することもできると思いますが、基本的には「そうではない人」が多いはずです。

そんなときには、がん相談支援センターのアドバイスは大いに役立ちます。